大引の下まくり ぶっちゃけシリーズvol.7

 『ぶっちゃけ、みんな、どうしてる?』vol.7


   大引の下まくり   

※どこ探しても参考例が無い、聞く相手もいない、自分の頭で考えてひねり出す、それが日常茶飯事、構造屋の仕事です。そんなこんなで、自己流でやってるけど、ほんとは合っているのか不安だ、、、。
『ぶっちゃけ、みんな、どうしてる?』シリーズでは、みんなが自己流でやってそうなトピックを取り上げてます。稚拙を暴露する恥を忍んで、私の自己流を載せてます。
ぜひ、みなさんも自己流を、コメントにお寄せ下さい。



■大引の下まくり■

前回の「ぶっちゃけ、みんな、どうしている? vol.6  間崩れとアンカーボルト」は、間崩れで干渉があるときに、アンカーボルトをずらすか?という、話をしました。


今回は、「大引の下まくり」についてです。


下の絵のように、人通口部分の土台に両側から大引がのる場合





下の絵のように、土台下端が15㎜しか残らない。大引からの応力が、15㎜x15㎜しかないところに作用すると思うと、落ちるんじゃないかと、怖くなる。




なので、下の絵のように、「下まくり30」と図示するように、している。そうすると、15㎜x45㎜になるので、まだ、ましになる。






土台に両側から大引が乗っかって、土台に基礎や床束などの支持物が無いときは、「落ちませんよ~に~」と願いを込めて、「大引の下まくり」を図面に図示するようにしてます。


土台の下端残しを、15㎜から45㎜に性能UPさせたところで、水濡れなどあれば、あっちゅうまに不具合が出そうな気もします。そうなれば、床鳴りなどのクレームが来ちゃいそうです。怖い。


一番いいのは、土台の下に基礎や床束の支持物が無いときは、その上に大引を乗せないことなのは、分かっちゃいるのですが、そうもできないときもあるので、、、。


いつまでも、長く住んでいられる良いお家であって欲しいと、願って設計していますが、、、難しいです。

実務のお家が、教科書のような綺麗な間取りのお家だったら、どんなにいいでしょう。

でも、そんなこと言っても仕方ない。

なので、なにかしら苦肉の策の工夫をひねり出します。

不具合が出るかもしれないから、頑張って納まりで回避しようと頑張ってはいますが、

なかなか、パーフェクトに、とはいきませんね。妥協の連続です。


木造の構造屋さん! こんな時は、こんな風にしてるよ! なんて、いいアイデアあったら教えてください!! コメントお待ちしております。



次回は、「ぶっちゃけ、みんな、どうしてる?vol.8 ピアノの床補強は必要か」です。



他の『ぶっちゃけ、みんな、どうしている』シリーズも、見てね。

構造屋の構造屋による、構造屋の為の交流会

メンバー募集のお知らせ 詳細は→ここから

コメント

お問合せ

名前

メール *

メッセージ *