読む公式  構造屋の勉強の仕方

 ある意匠屋さんが、

構造屋がバカにする、悔しいから、構造を勉強したい。

だから、日建の講義を受けた。

でも、急にbh²/6とか出てくる。

まず、そういうところから、分からん。

と、おっしゃる。


わたしは、内心「なるほどな~」と、思った。

確かに、構造の本は、原理原則をすっ飛ばして、いきなり公式が載っていたりする。

はじめて構造を勉強する人に対して、しょっぱなから味気ない公式をバーンと出されたら、それ以上勉強しようとする意欲が失せてしまっても仕方がない気がする。


これは、こういう公式を使うんだから、黙って、覚えろ!

って、言われたら、勉強するモチベーションは、だだ下がりだ。



個人的意見だが、公式は数学ではないと思っている。

わたしは、公式は読み物だと、思っている。

ここで言っている、読み物という意味は、そのままの意味である。

本を読んで、理解するように、公式は読んで、理解するのが私流の構造の勉強の方法です。

公式は数字やアルファベットで表されているので、本を読むようにはいかない。と、思うかもしれない。

でも、実は、公式の数字やアルファベットの裏には隠された図形の物語がある。

図形の物語を、一度読んで、あらすじを知っていれば、それだけで十分な気がする。

だから公式は覚える必要なんかない。

公式を忘れたら、その都度、本を見れば、それでいいんじゃないんでしょうか?

別に、学校のテストじゃないんですから、本を見たところで、

カンニングはダメと、叱られるようなことは、ないですよね?



試しに、「読む公式」シリーズを書いてみようと思います。

構造の勉強の合間にでも、箸休め的に、読んでいただけたら嬉しいです。


第1弾は、「断面係数」です。

それでは、また。

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