露出柱脚の設計 方程式とソルバー

手計算で露出柱脚の設計をしなくちゃならない、そんなこともあります。


小さい規模、ピンで設計したい。


ですが、黄色本にもあるとおり、ピンで設計した場合は、柱頭の3割が柱脚に作用するものとして柱脚の設計をし、安全性を担保しなくちゃなりません。


こんな場合は、露出柱脚の設計を、手計算しなくちゃなりません。


露出柱脚の設計で、アンカーボルトに引張が生じるような応力状態の時は、中心軸Xnを算出する必要があります。


中心軸Xnは、日本建築学会の本なんかに載っている表から拾えます。

表から拾えますが、、、わたしなどは、老眼が進んできているので、慎重に表をにらんで、2度も3度も、確認してます。

それでも、もしかしたら拾い間違えちゃってるかもと、不安になります。


そこで、わたしは、表からではなくて、中心軸Xnを求める3次方程式を解いて算出することにしています。


中心軸Xnの式は、下のとおり

Xn3+3・(e-D/2)・Xn2-(6n・at)/B・(e+D/2-dt’)・(D-dt’-Xn)=0


うぎゃって、なりますよね。

もう見るからに、面倒いぞmaxです。

こういうときは、わたしは、エクセルさんに、ゆだねてしまいます。


エクセルの関数には、方程式を解く機能はありませんので、わたしは、マクロのゴールシークを使って解を求めるようにしています。



ところが、最近、簡単にパパっと方程式を解けるエクエルの機能を見つけました。

さっそく、やってみたので、設定方法をメモっておきます。


※エクセルのデフォルトは、【ソルバー】が入ってません。自分で、エクセルに【ソルバー】の機能を追加する必要があります。なので、エクセルに【ソルバー】を追加する方法から、メモっていきます。

※その次に、実際に、3次方程式を解く作業をメモっていきます。


まずは、エクセルに「ソルバー」の機能を追加


①エクセルの「ファイル」→「オプション」

※「オプション」が見当たらないときは「その他」をクリックすると出てくる

スクショ 「オプション」の位置を示す




②「アドイン」

スクショ 「アドイン」の位置を示す




③管理の「Excelアドイン」を選んで「設定」

スクショ 「設定」の位置を示す



④「ソルバーアドイン」にチェックを入れて「OK」
これで完了です。

スクショ 「ソルバーアドイン」にチェックを入れる



最後に「ソルバー」が追加されたことを確認します
「データ」タブ⇒「ソルバー」があればOK

スクショ 「ソルバー」の位置を示す







「ソルバー」の使い方


使い方はマイクロソフトの公式に載ってますが、

急いでいる時には、そんなのじっくり見てる余裕はないので

ざっくりな使い方をメモ、メモ、メモ!





「ソルバー」をクリック

スクショ 「ソルバー」の位置を示す




下図が「ソルバー」の入力ウィンドウ

スクショ 「ソルバー」の設定画面





下図の囲っている部分が、使う部分です。

スクショ 「ソルバー」に入力する部分




では、使ってみましょう~
と、その前に、【数式を入れたセル】と【変数Xnのセル】を用意しておきます。

※結合したセルを指定するとエラーになるので注意!


スクショ エクセルのセルの設定位置




では、ソルバー使ってみましょう~
下図のように、それぞれのセルを指定します

 

スクショ ソルバー設定のセルの位置



 
次に【目標値】を【指定値】として”0”と入力します

 

スクショ ソルバー設定で目標値の位置


 

【解決】をクリックすれば、完了

スクショ ソルバー設定 解決の位置



下図のように、ちゃんとXnが算出できます
スクショ エクセルでのソルバー成功



※もし、下図のようになるときは、セルの初期設定の表示形式を【数値】に変更してあげれば綺麗な数値に修正できます。

スクショ エクセルの数値がおかしい



きっと、使う頻度は低いかなぁ~と思うのですが、

使う機会が少ないからこそ、使うときに忘れてしまって、急いでいるときなんかは困ってしまいます。

そんな困ったことにならないよう、備忘録としてメモっておきました。


それでは、また。


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