構造屋の本棚 構造全般 「ねじ総合カタログ」
もっと、ねじについて知ろう!
今回、紹介する「ねじ総合カタログ」は、東京鋲螺協同組合から出版されています。
写真は2010年版になっていますが、最新の2024年版が出ています。3960円(税込み)です。
この「ねじ総合カタログ」の「まえがき」には、
本書は販売業者の団体である東京鋲螺協同組合規格委員会がねじを取扱う人にとってねじと関連部品の規格や新製品の寸法形状等を、見やすく、使いやすく、日常の商取引に利用出来る様に編集しました。
とあります。
「まえがき」からも分かるとおり、この本は、ねじ業界の人に向けて、出版されているものです。
構造屋さんのための本ではありません。
構造屋のための本ではないのですが、構造屋にとって、使える本です。
JIS規格書として使う
構造屋をやっていると、「ねじ・ボルト・アンカーボルト・ターンバックル」などの、形状や寸法を、調べることが多々あります。
こういった資料は、ウェブ上のJISデータベースで検索することができます。
ですが、このデータベースが、けっこう見ずらいんです。
データベースが駄目なら、JISから出ている、ねじの規格書を買うという手もあるのですが、高価な上、本自体も分厚いです。本棚のスペースに余裕がなくなってきているので、わたしなどは、購入を躊躇してしまいます。
そんな時に、この「ねじ総合カタログ」は活躍します。
このカタログは、2部構成になっています。
第1部は、流通されている商品のJIS規格の抜粋が整理されて掲載されています。
第2部は、JIS規格以外の市場で取引されている商品が掲載されています。
他にも、有益な参考資料も載っています。
眺めるだけで、わくわくする
ねじの頭の形状に、たくさんの種類があるのを知っていますか?
ナットや、座金も、たくさんの種類があるのを知っていますか?
「ねじ総合カタログ」は、いろんな商品が載っています。
写真付きです。
眺めるだけで、「こんなのがあるんだ!」「あっ、このナットの形状見たことがある、こんな名前がついてたんだ!」などと、新しい発見が、いっぱいあります。
「おすすめできない」かもしれないけど、おすすめしたい
わたしは、ホームセンターの「ねじ」コーナーにいくと、買いもしないのに長居してしまうタイプです。
そうじゃないタイプの人には、この「ねじ総合カタログ」は、つまらない読み物かもしれません、、、。そんな人には「おすすめできない」かもしれないです。
ですが、「ねじ総合カタログ」をきっかけに、ねじの世界に足を踏み入れてみたら、きっと面白いと思いますよ!
周りを見渡してみてください、「ねじ」は身近に、いっぱいあります。
この世界は、「ねじ」で成り立っていると言っても過言ではありません。
おすすめできないかもしれないけど、おすすめしたい、「ねじ総合カタログ」は、そんな本です。
それでは、また。
構造屋の構造屋による、構造屋の為の交流会
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