2024/03/14

構造屋の本棚 鉄骨造 「建築溶接問答」

構造屋の本棚 鉄骨造

わたしは構造屋です。
構造屋の本棚には、どんな本が並んでいるのか?
構造屋が、どんな本で学んでいるのか?
構造屋の新米さんも、古参の構造屋さんも、他の構造屋さんが、どんな本を読んでいるのか興味ありませんか?
わたしは、他の構造屋さんがどんな本を読んでいるのか、すごく興味があります。
まだまだ構造屋としては勉強不足ですが、わたしの本棚から「これはいいよ!」とおすすめできる本を紹介します。

■構造屋の本棚 鉄骨造■

紹介している本:「建築溶接問答」2001年出版

※残念なことに、現在中古でしか、手に入らないみたいです。定価3400円+税が、アマゾンで中古価格1万円もしてる、、。メルカリとかで探してみれば、安く買えるかもしれません。買うなら、お早めにどうぞ。



「鉄骨って、おもしろい」と思わせてくれた本の中の1冊が、この本です。

おもしろだけじゃなく、鉄骨造の構造設計に必要な知識が身に付きます。

構造設計の実務で、使うわけではなく、あくまで鉄骨造の構造設計で身に付けておくべき事柄が書いてあるので、ご注意!

もし鉄骨造の構造設計やるなら、「絶対に読んでおいた方が、いい!」と、断言できます。


わたしの個人的な意見ですが、鉄骨造の構造設計は「溶接の設計」と言っても過言ではないです。

溶接を知らなきゃ、鉄骨造の構造設計はできない!

溶接について書かれている本を探すと、溶接技術者に向けた専門的ばかりです。ちょっと、構造屋が読むには、とっつきにくい。かと言って、構造専門書に書かれている溶接の話は、簡素すぎる。帯に短し、たすきに長し、です。

その中で、この「建築溶接問答」の本は、構造屋が溶接の知識を学ぶのに、ちょうどいいんです。


全文、構造屋さんと溶接屋さんの対話形式になっていて、とても読みやすいです。
本に出てくる構造屋さんは、RC造の構造屋なので鉄骨造には疎い。
そんな構造屋さんの疑問に対して、博識な溶接屋さんが、分かり易く解説しています。

また、ちょいちょい、この溶接屋さんがマニアックな話までするので、そういうところが、構造屋さんの心をくすぐります。


全357ページと長いですが、章単位で読めるので、目次を見て興味のある部分だけ読んでも大丈夫です。下に目次をメモしておきます。

  1. 溶接の方法
  2. 溶接変形
  3. 強度と破壊
  4. 欠陥と検査
  5. 溶接管理
  6. 溶接応用
では、また。

「構造屋の本棚 鉄骨造」のバックナンバーも見てね。


構造屋の構造屋による、構造屋の為の交流会

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