構造の本は、本当に難しいのか?
構造の本は、本当に難しいのか?
構造設計事務所に入社して、まだ日が浅かったある日のこと。
打合せの帰り、意匠屋さん、構造部長、私の3人で、駅のホームで電車を待っていた時の会話です。
意匠屋さん 「どう、仕事は慣れた?」
私 「まぁ、、、」
意匠屋さん 「構造って、計算ばっかりでしょ?僕なんか、そっちの才能ないから、無理だな~」
私 「計算の才能より、読解力の方が必要な気がします」
構造部長 「そうなんだよ、よくわかってきたじゃないか!」
それまで、聞いているのか聞いてないのか、ただ黙っていた構造部長が、急に嬉しそうに会話に入ってきた。
月日が経つのは早いもので、構造設計の世界に入って、18年経つ。
18年も、この仕事をしているのに、構造の書籍を理解するのに、四苦八苦している。
よくよく噛み砕いて読み込めば、そんなに難しいことは書いてないと理解できるが、初見では、とてつもなく難解で高度なことが書いてあるような錯覚を覚える。
わざと、難しく書いて理解させないような、意地悪をしているのか?と邪知したくなる。
それとも、私の頭が悪いのか?
いやいや、構造部長も、「読解力」の言葉にあれほど反応していた。
構造屋をやっていく上で必要なことは、頭のいい悪いではなく、「読解力」なのかもしれない。
構造部長も、30年以上の経験があったのに、同じように、難解な言い回しの構造の書籍に苦しまされていたんだろうなぁ。
自分ひとりが、苦しんでるわけじゃないと思うと、ちょっと気が楽になります。
構造の書籍を書いている先生方に一言だけ、お願いしたいです。
簡単なことを難しく書く癖を直して欲しいです。困ってます。ほんとに、、、みんなが困ってるんです。
構造屋の構造屋による、構造屋の為の交流会
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